間あわい日々に、小さな余白を。

木漏れ日の、届くところ。

ただ、ここに。
それだけで。

森と風のあいだに、小さな余白を。
急がなくてもいい午後が、
ここには、あります。

季節を、ひとつめくる
窓を開けて、お待ちしています。
秋の光が差す木の窓辺。緑の山を遠くに眺めながら、橙色の猫が眠り、お茶の湯気がゆっくりと上がっています。
ある日の、何でもない午後。秋の光、猫の寝息。
今の季節

金木犀の香りが、少しだけ。

秋、深まる。

暮らしの、片すみから。

季節の手帖

見過ごしてしまいそうなものを、
ひとつずつ、拾いあつめて。

一

いつもの道に、
秋がいた。

角を曲がると、ふわりと金木犀。
昨日と同じ道なのに、
今日は少し、ゆっくり歩いた。

二

湯気が消える、
その前に。

両手で包んだ、いつもの湯のみ。
何も考えない時間も、
きっと、暮らしの一部だから。

三

猫には、
かなわない。

いちばん暖かい場所を見つけて、
いちばん気持ちよさそうに眠る。
今日は、その隣でひと休み。

少しだけ、手を止めて。

何もしない時間も、
あなたの時間。

肩の力を抜いて、深く息をひとつ。
続きは、お茶を飲んでから。

ここに来てくれて、ありがとう。

あわい、と読みます。

ものと、ものとのあいだに。

森の静けさと、風のやわらかさ。
忙しい日々のあいだに、そんなひとときを残したくて。
ここは、季節の気配と、小さな日常のための場所です。

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