香りのこと
いつもの道に、
秋がいた。
角を曲がると、ふわりと金木犀。
昨日と同じ道なのに、
今日は少し、ゆっくり歩いた。
金木犀の香りが、少しだけ。
秋、深まる。暮らしの、片すみから。
見過ごしてしまいそうなものを、
ひとつずつ、拾いあつめて。
香りのこと
角を曲がると、ふわりと金木犀。
昨日と同じ道なのに、
今日は少し、ゆっくり歩いた。
お茶のこと
両手で包んだ、いつもの湯のみ。
何も考えない時間も、
きっと、暮らしの一部だから。
昼寝のこと
いちばん暖かい場所を見つけて、
いちばん気持ちよさそうに眠る。
今日は、その隣でひと休み。
少しだけ、手を止めて。
肩の力を抜いて、深く息をひとつ。
続きは、お茶を飲んでから。
ここに来てくれて、ありがとう。
あわい、と読みます。
森の静けさと、風のやわらかさ。
忙しい日々のあいだに、そんなひとときを残したくて。
ここは、季節の気配と、小さな日常のための場所です。